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プラダ 本物と偽物の見分け方【ロゴ以外編】

2021/03/05更新日2021/06/01

ブランド鑑定|偽物見分け方

プラダは、イタリアを代表する高級ブランドです。

プラダはアパレルのほか、バッグ、アクセサリー、フレグランスなど幅広いアイテムを展開しています。

「プラダを着た悪魔」という映画が公開され大ヒットするほど、ブランドとしては地位を確立しています。

最近では、メンズファッションアイテムにも注目が集まっていますね。

最も有名なのは、「ポコノ」でしょうか。ナイロン素材に三角形のブランドロゴを配置したプラダの代名詞とも言えるシリーズです。

ただ、本来安価なナイロン素材が災いして偽物を作りやすく、偽物が多く出回っています。

そんなプラダの本物・偽物の見分け方について、以前、ロゴでの見分け方をご説明させていただきました。

今回は、ロゴ以外に注目して解説させていただきます。

ファスナー

プラダ製品のファスナーは、riri、Lampo、IPIのいずれかが使われており、裏を返すと各社の刻印が入っています。
(これは商品のメインのファスナーについてであり、バッグの内側にあるポケットのファスナーなどの場合はなくても大丈夫です)

偽物のファスナーには刻印がなかったり、別の刻印であったりします。
また、プラスチックのような安物っぽい造りになっていることも多いです。

本物でも、外側ファスナーLampoで内側ファスナーはririというように、2種類のメーカーが使われていることがありますが、これは問題ありません。

バッグの内側にあるファスナーのファスナーエンドの形状が違う場合もあります。

本物は三角に尖った形でスッキリ薄く、偽物は丸みをおびた形でボテッと分厚いことがあります。

全般的に、外から見えない部分は処理が甘くなることが多いようです。

生地(裏地)

プラダのバッグの内側の裏地には、プラダのロゴが織り込まれています。
ロゴ全体の書体が違うという場合があります。

本物と見比べるとすぐにわかりますので、まず書体をチェックしてください。
さらに、とても細かい違いになるのですが、本物は「A」の文字の横棒の真ん中に縦に糸が渡してあり、結び目のように見えます。

本物ならではの細かい仕事ですね。

この結び目のないものは偽物と言えるでしょう。


ギャランティカード

プラダの商品にはギャランティカード(保証書)が付いています。

しかし、ギャランティカードの有無だけで本物かどうかを見分けるのは尚早です。偽物にもギャランティカードが付いている場合があります。

次のポイントをチェックしましょう。

・裏面に購入した日付と店舗のスタンプがあるかどうか
・スタンプの色は黒か
・実際の商品と、印字されている型番・素材・カラーが一致しているかどうか
・ギャランティカードが入っている封筒は濃紺か

スタンプではなく手書きであったり、スタンプの色がブルーであったりする場合は偽物の可能性が高いです。
封筒の偽物は水色が確認されています。

プラダのバッグには、「ナンバータグ」「生産国タグ」の二つのタグが付いています。

「ナンバータグ」は白いタグで、商品を製造した工場の番号が刻印してあります。

バッグの内側のポケットの中など、目立たない場所にあります。
(バッグの場合です。財布では打刻になります)

まず、この

白タグが付いているかどうかをチェック

そしてタグに印刷されている番号の書体に注目してください。

書体はしっかり黒塗りされたゴシック体かどうかチェック

本物の書体は濃いインクで印字されたゴシック体です。偽物は明朝体だったりインクがのってなかったりする場合があります。

「生産国タグ」には作られた国が刺繍されています。
多いのは「イタリア」「トルコ」などです。

これら二種類必ずないと偽物…とは言えませんが、この二種類が揃っていれば比較的本物の可能性が高いです。


金具全般

ファスナーのプル部分やキーリングなど、金具全般において、偽物はメッキが雑です。
ファスナープルにある刻印もなめらかでなく、凸凹しています。

キーリングは、本来隠れて見えない部分なので、偽物はそのような部分には手間はかけてないことが多いです。

縫製

これは、どのブランド品にも言えることですが、やはり偽物は縫製が雑です。
縫い目が均等であるか、ほつれが目立ってないかなどを気にして見てください。

よく、ブランド物の真贋ポイントとして、つなぎ目を強く広げてみてボンドが見えたら偽物…というような基準があるのですが、プラダに関しては、本物でもボンド跡が見えるものがあります。

この見分け方は、プラダに関してはあてはまらないようです。

コバの厚み

コバとは、素材の縁部分のことです。

バッグなど革製品のコバを見てみると、本物は厚みがなくスッキリ、偽物は分厚くボテッとした印象です。

また、素材そのものがゴムの場合もあるので、全体的に安物っぽい雰囲気が漂っています。

底鋲

バッグなど底鋲が付いている商品について。
底鋲には、2か所「PRADA」の刻印があります。

この刻印に注目してみると、本物は小さく鮮明に彫られています。

一方偽物は刻印の文字が大きく雑な印象。

こういった点でも見分けが付きます。


ボタンの受け側

財布などボタンが付いている商品について。注目していただきたいのは、受け側(メス側)です。

受け側には「PRADA」の文字が刻印されています。

まず、この刻印がキレイかどうか。

偽物は刻印の回りが凹んで文字が不明瞭だったりします。

そして、ボタン内にある2本の金具です。

ボタンを受けた際に、しっかり留まることが大事ですが、本物は「R」と「D」が結ばれるようにキレイに平行して付いています。

偽物は曲がっていたり、刻印に対して横向きになっていたりすることがあります。

まとめ

プラダ製品の本物と偽物の見分け方について、ロゴ以外でご説明させていただきました。
革や金具に施される刻印の処理の荒さは、どの商品にもポイントとして判断しやすいと思います。

ただ、これらは絶対的な判断基準ではありません。

偽物を買わないようにするには、相場と比べて価格が安すぎないか、販売店や出品者の評価(口コミ)はどうかなども注意して見てください。

ご自身の「手にとったときの質感など、本物から感じられる確かな感触があるかどうか」という感覚も信じてみてよいかと思います。

しかし、不安がある場合は、専門家にどうぞご相談くださいね。