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【初心者向け】ヤフオクの手数料はいくら?計算方法と注意点を詳しく解説

2025/06/30

お役立ち情報

ヤフオクで出品すると、売上金から各種手数料が引かれた金額が最終的な利益として手元に入ります。そのため事前に手数料を把握していないと「思ったより利益が残らなかった…」という事態にもなりかねません。

 本記事では、ヤフオク出品時にかかる手数料の種類とその計算方法を初心者向けにわかりやすく解説します。手数料を正しく理解し、出品後の利益をしっかり計算できるようにしましょう。

ヤフオクで出品者が負担する手数料

ヤフオクへの出品自体にかかる手数料は、基本的にありません。通常のカテゴリであれば、何品出品しても出品料は0円です。かつては出品に月額利用料が必要だった時期もありますが、現在は出品登録料・月額料とも無料なので安心して出品できます。

手数料がかかるのは、主に商品が売れた場合に手数料が発生します。オプション利用時や特定の状況で発生する料金もあります。以下は主な手数料です。

  • 落札システム利用料:落札価格の10%(税込)
  • 配送サービス利用料(送料)
  • 特定カテゴリの利用料:自動車車体など特定カテゴリでは出品時と落札時にそれぞれ3,080円(税込)
  • 出品取消システム利用料:出品中に入札者がいるオークションを取り消した場合550円(税込)
  • 売上金の振込手数料:売上金を銀行振込で受け取る際、PayPay銀行以外は1回100円(税込)
  • 有料オプション利用料:「注目のオークション」「おすすめコレクション」など任意で使う出品オプションの料金

では、それぞれの手数料について詳しく見ていきましょう。

落札システム利用料(落札手数料は落札価格の10%)

ヤフオクで商品が売れると、落札価格に対して落札システム利用料(いわゆる販売手数料)が発生します。現在の料率は落札価格の10%(税込)です。

例えば5,000円で落札された場合、500円が手数料となり、残りの4,500円が出品者の売上になります。手数料は小数点以下を四捨五入計算し、消費税分は切り捨てとなるため、厳密には「落札額×10%」より1円程度少なくなる場合もあります。基本的には「売れた価格の約10%が手数料」と考えておけば良いでしょう。

以前はYahoo!プレミアム会員に登録している出品者は手数料が8.8%(税込)と優遇されていましたが、2024年6月以降この優遇は廃止されました。現在は会員・非会員に関わらず手数料は一律10%です。従って、「手数料を安くするためだけ」にプレミアム会員になる必要はない点に注意しましょう。

落札システム使用料の支払い方法

落札手数料の支払いは自動的に処理されます。通常は落札代金の受け取りに「Yahoo!かんたん決済」を利用するため、手数料は差し引かれた状態で売上金が振り込まれます。

万一かんたん決済以外の方法で支払いを受けた場合でも、一度全額受け取った後でYahoo!ウォレットに手数料が請求され自動引き落としされます。いずれにせよ出品者が自分で振り込む必要はなく、 Yahoo!側で手数料精算は完結するため安心です。

配送サービス利用料

配送サービス利用料とは、ヤフオクの提供する匿名配送サービス(おてがる配送)を利用した場合に発生する送料のことです。

送料の金額は荷物のサイズや重量、配送距離によって決まります。また、送料が出品者負担か落札者負担かでも違いがあるため、詳しくはヤフオクのサイトで確認してください。

参考:Yahoo!オークション おてがる配送(ヤマト運輸)料金表

参考:Yahoo!オークション おてがる配送(日本郵便)料金表

配送料の支払い方法

おてがる配送の送料は、落札システム手数料と同様に売上金から自動で差し引かれて精算されます。

落札者負担の送料であれば出品者の実質負担はありませんが、「送料込み(出品者負担)」で出品した場合はこの送料全額が出品者負担になる点に注意しましょう。

特定カテゴリの手数料(車・バイクなどの場合)

自動車・オートバイなど大型商品カテゴリーでは、通常とは異なる手数料体系になっています。具体的には以下のようなカテゴリが該当します。

  • 中古車・新車、オートバイなど車体カテゴリ
  • 大型機械(トラック・重機)やボートなど

これらの特定カテゴリに出品した場合は、前述の通り出品時に3,080円(税込)のシステム利用料、落札時にも落札額に関係なく一律3,080円(税込)のシステム利用料がかかります。

個人が普段出品するような商品では基本的に該当しませんが、もし該当カテゴリーの商品を扱う場合は通常より費用負担が大きい点に注意しましょう。出品にはYahoo!プレミアム会員登録が必要になるケースもあります。

出品取消システム利用料

出品取消システム利用料とは、オークション出品後に入札者がいる状態で出品を取り消した場合にかかるペナルティ料金です。一度でも入札が入っていれば取消料は550円(税込)となります。

例えば、出品中の商品が破損してしまった、他で売れて在庫が無くなった、といった理由でオークションを途中で中止せざるを得ない場合に発生します。 

逆に、入札者が一人もいない段階であれば取り消しても料金は無料です。取り消し料は出品者のYahoo!ウォレットに後日請求されます。不用意に出品取消すると費用がかかるため、商品情報や在庫をよく確認した上で出品しましょう。

売上金の振込手数料

商品が落札され代金を受け取った後、売上金を自分の銀行口座に振り込む際に発生する手数料も押さえておきましょう。

ヤフオクの売上金は、PayPay残高にチャージするか銀行振込で受け取ることが可能です。PayPayへのチャージは手数料無料、またPayPay銀行への振込も無料で何度でも行えます。

一方、それ以外の銀行口座へ振り込む場合は1回あたり100円(税込)の振込手数料が差し引かれます。 売上金は自動で銀行送金されるわけではなく、自分で振込指示をする必要があります。振込手数料を節約するため、可能であれば手数料無料のPayPay銀行を受取先にするか、ある程度まとめてから振込依頼するとよいでしょう。

有料オプション利用料

ヤフオクでは、出品時にオプション機能を利用すると別途料金が発生する場合があります。代表的な有料オプションは次の2つです。

注目のオークション

カテゴリの一覧ページ上部にある「注目のオークション」枠に自分の商品を掲載できるオプションです。

「指定した金額(税抜)×残り日数」で料金が決まり、例えば5日間目立たせるなら1日50円に設定すると合計250円(税抜)かかるという具合です。

設定金額を高くするほど一覧上部に優先表示されます。出品時にオプション料金として確定し、商品が売れなくても費用は戻りません。

あなたへのおすすめコレクション

落札者のマイページ上などに関連商品を表示させる機能です。こちらはオプション設定自体は無料ですが、「コレクション経由で落札された場合」に「(落札価格×設定料率)+消費税」の手数料が発生します。いわば成功報酬型の広告オプションです。

これらのオプションは必須ではなく、使わなければ費用も一切かかりません。

ヤフオク手数料の計算方法と利益シミュレーション

ここまで紹介した各種手数料を踏まえて、実際にどのように手数料を計算し、利益を算出すればよいかを確認しましょう。ポイントは「落札価格に対する10%」と「送料やオプション費用は別途考慮」の2点です。簡単なシミュレーションで、手取り額がどう計算されるかイメージを掴んでください。

基本の計算式

ヤフオク出品の利益(手取り) = 落札価格 − 落札システム利用料(10%) − オプション利用料 − 出品者負担の送料 − その他手数料 

基本的には売れた金額からYahoo!に支払う手数料類と、自分で負担する費用を差し引けば利益となります。では具体的な例で計算してみましょう。

ケース1:送料が落札者負担の場合

商品が5,000円で落札され、落札者が別途送料700円を支払ったケース(おてがる配送のゆうパック送料700円の想定)。

  • 落札価格:5,000円
  • 落札システム利用料:5,000円 × 10% = 500円
  • 送料:落札者負担(出品者負担0円)
  • オプション利用料:無し(0円)

よって、

出品者の手取り金額 = 5,000円 − 500円 = 4,500円となります。

送料は落札者が別途払っているため、出品者の利益からは差し引かれません。このように「送料別出品」であれば、手数料は純粋に商品価格の10%分のみです。

ケース2:送料が出品者負担の場合

商品が5,000円で落札され、送料700円は出品者負担のケース。

  • 落札価格:5,000円
  • 落札システム利用料:5,000円 × 10% = 500円
  • 送料:出品者負担 700円 
  • オプション利用料:無し(0円)

よって、

出品者の手取り金額 = 5,000円 − 500円 − 700円 = 3,800円となります。

送料を無料にしたことで、手数料500円に加えて送料700円も自分で負担するため、同じ5,000円で売れた場合でも送料別より利益が少なくなるのが分かります。

つまり、「送料無料」に設定すると、その送料分だけ出品者の取り分が減るので注意が必要です。

ケース3:有料オプションを利用した場合

注目のオークション」に出品期間5日間×日額30円(税抜)= 165円(税込)を支払い、商品5,000円(送料別)で落札されたケース。

  • 落札価格:5,000円
  • 落札システム利用料:500円
  • 送料:落札者負担(0円)
  • 注目のオークション利用料:5日間×30円(税抜)= 150円(税抜165円)

よって、

出品者の手取り金額 = 5,000円 − 500円 − 165円 = 4,335円となります。

オプションを使わなければ4,500円だった利益が、オプション費165円を差し引いた分だけ減少しています。有料オプションは効果も見込みつつ、費用対効果を考えて利用することが大切です。

ヤフオクの手数料を安く抑えるポイントと注意点

ヤフオクの手数料について理解できたところで、できるだけ手数料負担を抑えるコツや、初心者が陥りやすい注意点を整理しましょう。

送料の設定:送料別出品で手数料を節約

送料は商品代金に含めない「送料別」で出品することで手数料負担を抑えられます。商品価格のみが手数料計算の対象となるため、送料を別にすればその分には手数料がかかりません。

特に大型で送料が高額になりがちな商品は、送料を別設定にするメリットが大きいです。ただし「全国一律○○円」など送料を明示しておくと、落札者にも親切でしょう。

有料オプションの使いすぎに注意

「注目のオークション」など有料オプションは出品を目立たせる効果がありますが、使えば使うほどコストがかさみます。設定金額次第では手数料以上に費用がかかることもあり得ます。

入札状況を見ながら途中で設定額を引き下げるなど調整しましょう。初心者のうちは無理に有料オプションを使わず、商品説明の充実や写真撮影の工夫など無料でできる範囲から改善するのがおすすめです。

手数料がお得なキャンペーンを活用

ヤフオクでは不定期に手数料に関するキャンペーンが開催されることがあります。過去には「○○祭」と称して落札システム利用料が実質半額になるポイントバックキャンペーンや、毎月「5」の付く日にエントリーすると手数料の一部が戻ってくる企画などが行われました。

また、出品者向けクーポン(出品無料枠や手数料○%OFFなど)が配布されたこともあります。最新のキャンペーン情報はヤフオクのお知らせページや公式SNSで告知されるので、お得な機会は見逃さないようにしましょう。

利益計算シミュレーションを

出品前に「最低◯円で落札されれば利益が出る」というラインを計算しておくことをおすすめします。仕入れ費用+送料+手数料を合計し、それ以上の落札価格になれば赤字を防げます。特に仕入れて転売する場合は、手数料を考慮した上での利益率を計算しておきましょう。

「ヤフオク出品代行サービス」という選択肢も

ここまで読んで「ヤフオクの手数料自体は理解できたけど、出品作業そのものがちょっと大変そう…」と感じた方もいるかもしれません。そんなときは、プロに任せられる「出品代行サービス」の利用も検討してみましょう。 

出品代行サービスとは、お客様に代わってオークション出品の一連の作業を代行してくれるサービスです。具体的には商品写真の撮影、出品ページの作成、質問・メッセージ対応、梱包・発送、クレーム対応に至るまですべて任せることができます。

出品代行のメリット

以下に、出品代行を利用するメリットを記載します。

手数料計算や出品作業の手間が省ける

複雑なヤフオクの手数料計算も代行業者がすべて行うため、自分で細かく気にする必要がありません。商品を送れば後はお任せできる手軽さがあります。

プロによる魅力的な出品で高く売れる可能性

経験豊富なスタッフが写真撮影から商品説明、適切な終了時間の設定まで行ってくれるので、自分で出品するより多く入札が集まり高値になりやすいケースもあります。プロのノウハウで売上アップが期待できます。

利用時の注意点

メリットが多い一方で、代行サービスを利用すると、当然ながらヤフオクの手数料に加えて代行業者への手数料が発生します。そのため最終的な受取額は、自分で直接出品した場合より少なくなる点には留意が必要です。

「手数料をとことん節約して少しでも多く手元に残したい」という人には不向きかもしれません。しかし「時間や手間をお金で買う」と考えれば、忙しい方にとって代行手数料以上の価値があるサービスと言えるでしょう。

ヤフオク出品代行なら「神戸オークション」

「神戸オークション」は、ヤフオク数十万点以上の代行実績と独自のノウハウを持つオークション出品代行サービスです。Yahoo!公認のオークション出品代行業者であり、落札率98%以上、代行実績10万件以上と、業界の中でも最高レベルの実績を保有しています。

また業界で初めて酒類販売免許を取得しており、レアなお酒やハイブランド品、フィギュアなど、幅広い商品に対応しています。落札されなかった場合でも再出品への手数料や手続きは不要で、期間を設けずに再出品できるのもポイントです。

さらに、神戸オークションでは、ヤフオクとメルカリの同時出品が可能で、販売機会の最大化が期待できます。

神戸オークションに出品代行を依頼すると、最初の1週間はヤフオクへ商品が出品されます。この1週間の間に商品が売れなかった場合、2週目からヤフオクとメルカリに同時出品される仕組みです。

ヤフオクとメルカリに同時出品されるので、売れ行きが2倍になります。個人ではなかなか売れなかった商品が、神戸オークションを利用すれば売れる確率があがります。

※一部商品(トイガンなど)はメルカリには出品されず、Yahoo!オークションのみの出品となります。

※メルカリ以外に神戸オークション公式サイトにも同時に出品されることもあります。

まとめ

ヤフオク出品時にかかる手数料について、種類ごとの概要や計算方法、注意点を解説しました。ヤフオクの手数料は基本10%と聞くとシンプルですが、実際には送料負担やオプション利用によって実質の手取り額が変わってくるため、事前にしっかり把握しておくことが大切です。

他のフリマアプリに比べるとヤフオクの手数料体系はやや複雑でわかりづらい部分もありますが、その分魅力的なオークション機能や幅広いユーザー層を持つプラットフォームです。ぜひ手数料の仕組みを理解した上で出品にチャレンジしてみてください。 

「それでもやっぱり自分で出品するのは大変そう…」という場合は、出品代行サービスの活用も選択肢の一つです。面倒な手数料計算や出品作業も含めてすべて任せることができるので、時間を有効に使いたい方には便利なサービスでしょう。