ヤフオクとメルカリどっちがいい?高く売れるコツや安全性を解説!
2024/11/08
自宅にある不要な物を売ろうと思ったとき、Yahoo!オークション(以下、ヤフオク)とメルカリを思い浮かべる人は多いでしょう。どちらも人気がありたくさんの人が利用しているサービスですが、それぞれのサービスの特徴やユーザー層には大きな違いがあります。
本記事では、ヤフオクとメルカリの違いを踏まえ、どちらのほうがより高く商品が売れるのか、また安全性はどうなっているのかなどを詳しく解説します。
ヤフオクとメルカリの特徴
ヤフオクとメルカリはどちらも個人がインターネットで物を売るためのサービスですが、それぞれ特徴があります。
ヤフオクとは?
ヤフオクは、LINEヤフー株式会社が運営する日本最大級のインターネットオークションサイトです。1999年9月にサービスを開始し、常時9,300万点(2024年8月実績)、累計出品数167億品以上(2000年9月~2024年8月まで)の商品が出品されています。
株式会社ロイヤリティマーケティングの「フリマアプリに関する調査」によると、ヤフオクの利用者は40代のミドル・シニア世代が多いのが特徴です。男女ともに利用していますが、どちらかといえば男性が多い傾向にあります。
メルカリとは?
メルカリは、株式会社メルカリが運営するフリーマーケット形式の売買サービスです。2013年にサービスを開始し、2024年には月間利用者数が約2300万人になりました。メルカリはフリマアプリの代名詞と言っても過言ではなく、数あるフリマアプリの中でも一番の利用者数を誇ります。そのため、商品を出品してから売れるまでのスピードが速いのもメルカリの特徴の1つです。
出品される商品は服や靴などのレディースアイテムが最も多く、電化製品やスマートフォン、骨董品なども幅広く出品されています。利用者は20~30代の女性が多いですが、最近では終活の一環として不要品をメルカリで手放すシニア世代も増えています。
ヤフオクとメルカリの主な違い
ヤフオクはオークション形式のため、自分が出品した商品に対して最も高い落札希望価格をつけた人がその商品を購入できます。つまり、商品によっては最初に出品者が設定した金額の何倍もの値段で売れる可能性があるのがヤフオクの魅力です。
一方でメルカリはフリマアプリのため、基本的には出品者が出品時に設定した値段で商品が購入されます。しかし、時には購入希望者から値下げ交渉が入る場合もあり、商品の売却価格は出品時と同じ、もしくは値下げした金額となります。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
ヤフオクとメルカリ、高く売れるのはどっち?
当初の想定よりも高く売れる可能性があるのは、オークション形式のヤフオクです。しかし商品によってはヤフオクで売れなかったものがメルカリではすぐに買い手がつく場合もあります。大事なのは、売りたい商品に合わせてヤフオクかメルカリかを選ぶことです。
以下ではヤフオクとメルカリ、それぞれに向いている商品を紹介しますので、参考にしてください。
ヤフオク向きの出品物
ヤフオクでは趣味の品やコレクターズアイテム、限定品など希少性が高い商品が売れやすい傾向にあります。
限定品やコレクターズアイテム
フィギュア、カードゲーム、レトロな家電、古いゲーム機など
ブランド品
中古のブランドバッグ、時計、アクセサリーなど
家電・パソコン関連機器
カメラやスマホなど
家電やパソコン関連機器は、それ自体に価値があるのはもちろん、その商品に使われている部品にも価値がある場合があります。そのため、ジャンク品と呼ばれるような動かなくなった家電やパソコン関連機器でも、高値で取引される可能性があります。
また、メルカリでは出品禁止でもヤフオクでは出品が認められている品物として次のようなものがあります。
・商品券やギフト券、株主優待券などの金券類
・哺乳、鳥類、爬虫類以外の生き物(※ただし出品にあたってはさまざまな条約に抵触しないか確認が必要)
メルカリ向きの出品物
メルカリでは、比較的手に入りやすい価格帯のものが売れやすい傾向にあります。特に20~30代女性の利用者が多いことから、化粧品や洋服などが多く取引されています。
化粧品などの美容関連商品
未使用の化粧品やスキンケア商品など
洋服
ブランド服、シーズンごとの洋服など
家電・ガジェット
スマートフォン、タブレット、イヤホンなど
高く売りたいときに意識すべきポイント
ヤフオクとメルカリ、それぞれのサイトに合った商品を出品するのは前提とした上で、さらに高い価格で商品を売るポイントを3つ紹介します。
価格の相場を把握する
高く売りたいからといって、相場とかけ離れた高値を設定しても購入してもらえません。価格の相場を把握して適正な価格を設定することで、競合商品に負けず、かつ損をせずに売ることができます。
相場を確認する方法はいくつかありますが、まずは同じ商品ですでに売り切れてしまったものを確認してみましょう。メルカリやヤフオクでは、売り切れた商品の履歴を確認できる機能があります。
あわせて、現在同じ商品が出品されている場合はその価格も確認しましょう。これらの情報を活用して、平均的な取引価格を確認します。
また、Amazonや楽天市場などで同じ商品の定価を確認したり、「オークファン」という相場価格を検索できるサイトを利用するのも1つの方法です。
オークファンでは国内外のオークション・ショッピングサイトの過去10年間分、数にして約700億件の膨大なデータから相場情報を検索することができます。会員登録をしなくても利用できますが、検索期間を設定して検索するには無料の会員登録が必要です。有料会員になれば10年分の相場データの確認などさらに充実した機能が利用できます。
手数料と送料を考慮して価格を設定する
ヤフオクやメルカリでは、商品の売却価格がそのまま自分の利益になるわけではありません。売却価格から送料や手数料が差し引かれた金額が自分の利益となるため、その金額を考慮した価格の設定が必要です。商品価格を安く設定しすぎてしまうと、手数料と送料で自分の利益がマイナスになってしまう可能性もあるため注意しましょう。
ヤフオクとメルカリの手数料、送料は以下のとおりです。
ヤフオクの手数料
ヤフオクでは、出品した商品が落札されたときに落札価格の10%(税込)がシステム利用料としてかかります。ただし例外として、自動車やボートなど特定の商品については別途利用料がかかるため事前に確認しましょう。
ヤフオクの送料
ヤフオクの送料は出品者と落札者のどちらが負担するかにより異なります。出品者が負担する場合は商品価格から送料が差し引かれたあとの金額が出品者の手元に残りますが、落札者が負担する場合は商品の落札後に個別に落札者に送料が請求されます。
どちらを選択しても構いませんが、出品者負担のほうが落札者が支払う金額がわかりやすく、商品も売れやすい傾向にあります。
ヤフオクでは「おてがる配送」という、ヤフオク独自の配送を利用できます。おてがる配送を使うと匿名かつ全国一律の金額で商品の発送が可能です。
・おてがる配送の料金一覧(出品者負担の場合)
【ヤマト運輸】
ネコポス | 200円 | |
宅急便コンパクト(EAZY) | 450円 | |
宅急便(EAZY) | 60サイズ | 750円 |
80サイズ | 850円 | |
100サイズ | 1050円 | |
120サイズ | 1200円 | |
140サイズ | 1400円 | |
160サイズ | 1700円 | |
180サイズ | 2100円 | |
200サイズ | 2500円 |
参考:Yahoo!オークション おてがる配送(ヤマト運輸)料金表
【日本郵便】
ゆうパケットポストmini | 150円 | |
ゆうパケットポスト | 200円 | |
ゆうパケット | 205円 | |
ゆうパケットプラス | 380円 | |
ゆうパック | 60サイズ | 750円 |
80サイズ | 850円 | |
100サイズ | 1050円 | |
120サイズ | 1200円 | |
140サイズ | 1400円 | |
160サイズ | 1700円 | |
170サイズ | 1900円 |
参考:Yahoo!オークション おてがる配送(日本郵便)料金表
メルカリの手数料
メルカリでは出品した商品が購入されたとき、販売価格の10%が手数料として販売価格から差し引かれます。
メルカリの送料
メルカリでは、匿名で商品を発送でき、トラブル時にはメルカリの基準に則りサポートされる「メルカリ便」を利用すると便利です。メルカリ便にはヤマト運輸が配送する「らくらくメルカリ便」や日本郵便が配送する「ゆうゆうメルカリ便」などいくつかの種類があります。
以下では「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」の送料を紹介します。
・メルカリ便の料金一覧
【らくらくメルカリ便(ヤマト運輸)】
ネコポス | 210円 | |
宅急便コンパクト | 450円 | |
宅急便 | 60サイズ | 750円 |
80サイズ | 850円 | |
100サイズ | 1050円 | |
120サイズ | 1200円 | |
140サイズ | 1450円 | |
160サイズ | 1700円 | |
180サイズ | 2100円 | |
200サイズ | 2500円 |
【らくらくメルカリ便(日本郵便)】
ゆうパケットポストmini | 160円 | |
ゆうパケットポスト | 215円 | |
ゆうパケット | 230円 | |
ゆうパケットプラス | 455円 | |
ゆうパック | 60サイズ | 750円 |
80サイズ | 870円 | |
100サイズ | 1070円 | |
120サイズ | 1200円 | |
140サイズ | 1450円 | |
160サイズ | 1700円 | |
170サイズ | 1900円 |
季節やトレンドに合わせて出品する
季節やトレンドを意識して出品するのも、ヤフオクやメルカリで商品を高く売るポイントです。たとえば、冬には防寒具やストーブなどの季節商品が需要を集め、夏にはアウトドアグッズや水着が人気です。
また、流行中のアイテムや限定品は通常よりも高値で取引されやすくなります。逆に、オフシーズンに売ろうとすると需要が少なく、価格が下がる場合もあります。適切なタイミングで出品すれば、最大限の利益を得られる可能性が高まります。
ヤフオクとメルカリ、安全なのはどっち?
商品代金のやり取りや商品の発送が伴うサービスのため、個人情報の取り扱いなど安全性が気になる人も多いのではないでしょうか。以下では、ヤフオクとメルカリの安全性について説明します。
ヤフオクの安全性
ヤフオクはサービスを開始した1999年から2007年まで、出品者と落札者が直接メールでやり取りをしてきました。そのため詐欺や不正行為などさまざまなトラブルが発生していましたが、現在では「取引ナビ」の導入により安全性が大幅に向上しています。
「取引ナビ」は取引に必要な情報を入力し送信するだけで取引が完了するシステムです。出品者と落札者のメッセージのやりとりが不要になったことで、安心して取引を進められるようになりました。また、「Yahoo!かんたん決済」によって、ヤフオクが代金のやり取りを仲介し、銀行口座やクレジットカードの情報を公開することなく安全な支払いが可能です。
さらに、匿名で配送できる「おてがる配送」や、トラブルが発生した際には「Yahoo!補償」によるサポートが受けられるため、購入者・出品者ともに安心して取引を行えます。ヤフオクは大手企業であるヤフー株式会社が運営しており、信頼性の高いバックグラウンドも安全性の向上に寄与しているといえるでしょう。
メルカリの安全性
メルカリもヤフオクと同様、取引時に出品者と購入者がお互いの連絡先を交換する必要がありません。メルカリ上でのメッセージ機能を利用して連絡を取るため、個人情報が外部に漏れる心配は少ないでしょう。また、メッセージの内容は当事者間だけで閲覧でき、取引完了から2週間後には非公開になるため、プライバシー保護も徹底されています。
代金の支払いもメルカリが仲介します。購入者はメルカリに購入代金を支払い、出品者は取引完了後にメルカリから手数料と送料を差し引いた金額を受け取ります。出品者が自分の銀行口座情報を直接購入者に知らせる必要がないため、金銭トラブルを防げます。
また、「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」などの匿名配送が可能です。住所や氏名を相手に知らせず商品を発送でき、トラブルがあった場合にはメルカリが商品代金や利益を補償する体制が整えられている点も、メルカリが安心できるポイントだといえます。
ヤフオクとメルカリのトラブル事例
ヤフオクとメルカリでは安全・安心なシステムが構築されているとはいえ、少なからずトラブルは発生してしまうのが現実です。ここではヤフオクとメルカリで起こりがちなトラブルを紹介します。対応方法の例もあわせて説明しますので、トラブル防止に役立ててください。
ヤフオクのトラブル事例
・身に覚えのない誹謗中傷や悪い評価を受けた
誹謗中傷や不当な悪い評価を受けた場合でも、ヤフオクは評価の削除を行いません。そのため冷静に対処し、評価に対して「返答する」機能を使って反論や経緯を簡潔に記載するなど対応しましょう。
・入札者に値切られた
ヤフオクでは、入札以外での価格交渉はルール違反です。入札者や落札者から価格を値切られた場合、どれほど良い条件であっても応じないようにしましょう。
メルカリのトラブル事例
・受取評価をしてもらえない
メルカリでは、購入者が商品を受け取った後に受取評価をしないと取引が完了せず、出品者は売上金を受け取れません。この場合、まず購入者にメッセージで評価を促します。それでも対応がなければ、最終的にメルカリ事務局に相談し、対応を依頼しましょう。
・偽物とのすり替え
出品者が購入者に商品を発送したあと、購入者からが「返品したい」と申し出があった際に、返送された商品が本物とすり替えられた偽物だったという事例です。特に高額なブランド商品で発生しやすいトラブルです。
メルカリでは「ノークレーム・ノーリターン」が禁止されているため返品に応じる必要がありますが、すり替え防止のため、事前に商品状態の詳細な写真を残すことが重要です。また、トラブルが起きた場合は事務局に報告し、証拠をもとに対応を依頼しましょう。
ちなみにメルカリには「あんしん鑑定」というサービスがあります。購入された商品を出品者が専門事業者に送り、正規品であるかを鑑定した後に購入者が受け取ることができる、購入者のための有料のオプションサービスです。出品者があんしん鑑定を利用可能に設定している場合のみ利用でき、鑑定料は購入者が支払います。安心して取引をしたい場合は、あんしん鑑定の利用を検討するとよいでしょう。
ヤフオクとメルカリ、初心者におすすめなのはどっち?
初心者には、どちらかといえば出品が簡単で取引も手軽なメルカリがおすすめです。特に、日常的に使用するアイテムやファッション関連の商品を売りたい場合はメルカリが適しています。
しかし、コレクターアイテムやプレミア価格がつく可能性のある商品を売る場合は、ヤフオクを利用するのが良いでしょう。また、相場が分からない商品はヤフオクのオークション形式が有利です。
自分の売りたい商品や取引スタイルによって、ヤフオクとメルカリを使い分けましょう。
ヤフオクとメルカリ、迷ったら同時出品もできる?
ヤフオクとメルカリにはそれぞれの良さがあるため、どちらのサービスにも同時に出品したいと考える人もいるかもしれません。しかし、1つの商品を同時にヤフオクとメルカリに出品することはできません。
メルカリでは他のサイトとメルカリへの同時出品は禁止されていませんが、ヤフオクでは明確に禁止されているためです。以下でそれぞれの規約を説明しますので参考にしてください。
ヤフオクの規約
「Yahoo!オークションガイドライン細則」の「A.出品者の禁止行為」に、「同じ商品を、他社のサービスやその他の方法によって、二重に出品すること」と明記されています。もし同時出品が発覚した場合、自身のアカウントが削除される可能性もあるため注意しましょう。
メルカリの規約
メルカリでは、他のサイトへの同時出品は明確には禁止されていません。しかし出品者の禁止行為として「同じ商品を他社のサービスやその他の方法によって二重に出品することにより、お客さま間でトラブルを引き起こすと思われるもの」と記載されています。
たとえばメルカリと他のサイトへ同時出品したものが同時に購入された場合、どちらかの購入者には売り切れの連絡をする必要があります。それが原因でトラブルに発展する可能性は充分にあるため、商品説明に「他のサイトでも同時出品中」などと記載してトラブルを防ぐ意識が大切です。
参考:メルカリヘルプセンター その他、不適切と判断される行為(禁止されている行為)
詳しくはこちらの記事もご参照ください。※※記事公開後、URL埋め込みに変更※※
https://kba.co.jp/blog/19945
神戸オークションなら、ヤフオクとメルカリのどちらにも出品可能
個人ではヤフオクとメルカリの同時出品はできませんが、出品代行サービスである「神戸オークション」を利用すれば、2つのサイトへ同時出品が可能です。
神戸オークションに出品代行を依頼すると、最初の2週間はヤフオクへ商品が出品されます。この2週間の間に商品が売れなかった場合、3週目からヤフオクとメルカリに同時出品される仕組みです。
なぜこのような仕組みかというと、まずオークションの方が最初に設定した価格から入札によって価格が上がっていく可能性があるためです。もしメルカリですぐ売れてしまった場合は、相場より低い価格を設定してしまっていた可能性が否定できません。少しでも高い価格で売れるよう、まずはヤフオクに出品して様子を見てからメルカリへ出品するという段階を踏んでいます。
ヤフオクとメルカリに同時出品されると、単純に売れ行きが2倍になります。個人ではなかなか売れなかった商品が、神戸オークションを利用することで売れる確率があがります。
※一部商品(トイガンなど)はメルカリには出品されず、Yahoo!オークションのみの出品となります。
※メルカリ以外に神戸オークション公式サイトにも同時に出品されることもあります。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
だたし落札相場が3000円未満のものなど、神戸オークションではお取り扱いできない商品もございます。ご注意ください。
まとめ
ヤフオクとメルカリ、それぞれのサービスの特徴や高く売るためのポイント、安全性などを詳しく解説しました。ヤフオクはコレクターズアイテムなどレアな商品の売却に適している一方、メルカリは初心者向けで手軽に出品できる魅力があります。それぞれの特徴を理解し、出品する品物や自分のスタイルに合ったサービスを選びましょう。
また、神戸オークションなら、ヤフオクとメルカリのどちらにも出品できるため、より多くの利用者にアプローチできる可能性があります。売却方法に迷ったら、ぜひ一度ご検討ください。
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