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エルメスのケリーを高く買取りしてもらうために知っておくこと

2021/04/13更新日2023/06/27

買取

エルメスのケリーは、ハリウッドの有名女優からモナコ王妃となったグレース・ケリーが、パパラッチから撮影された際に、妊娠中のお腹をとっさに隠したバッグとして有名ですね。

幅広い世代の女性から憧れの存在として支持されているケリー、生涯で一度は手にしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
このように、世界最高峰のブランドの人気シリーズとなると正規品の入手も難しい状況ですので、中古品に関しても需要が多く、リセールに強い商品と言えます。
この記事では、どんなケリーが高く買取りされやすいのか、高く買い取りしてもらうためのポイントは何かをご説明します。

ケリーについて

エルメスのバッグの二大巨塔と言えば、バーキンとケリーでしょう。
まずはケリーについておさらいしてみたいと思います。
今や「ケリー」という名が浸透していますが、誕生したときは「サックアクロア」という名前でした。
上に書いたグレース・ケリーの一件後、大人気となり、エルメス社はモナコ公国の許可を得て、正式に「ケリー」と改名したのです。
ケリーは、持ち手がワンハンドで、上品かつカッチリしたイメージがあります。
また、型崩れしにくく、置くと自立します。こういった特徴から、バーキンがカジュアルシーンに似合うのに対して、ケリーはフォーマルシーンに似合います。
バーキンとケリーで買取り価格に差はあるのでしょうか。
ケリーはもちろん人気だけど、エルメスを代表するバッグと言えばバーキンと思われている方も多いかもしれません。

しかし、近年の買取市場に関して言えば、ほぼ変わらない人気があります。

小さいサイズのケリーでかつ人気色であれば流通数が少なく、場合によってはバーキンより高く買取してもらえることがあります。

色・サイズについて

毎年新しいカラーが発売されますが、人気・不人気はありますので、そのときどきの相場のチェックも必要です。
定番色としては、どんな洋服にも合わせやすいグレーベージュ系のエトゥープ、フォーマルにもぴったりでどんなシーンにも持つことができるブラック。これらの買取り価格は安定しており、手堅いです。

小さいサイズのケリーであれば、エルメスカラーのオレンジや、レッドカラーのルージュカザックなど、差し色になるようなビビッドカラーも人気のようです。
サイズについては、ケリーは、15、20、25、28、32、35、40、50という小刻みなサイズ展開があります。
一般的にケリーと呼ばれるサイズは25~40センチまで。それ以外は「ミニ ケリー」などと呼ばれています。
人気があるのは、小柄な日本人に似合い、かつ財布や手帳などの小物が入る28や32サイズですが、最近はより小さいサイズが人気の傾向があり、25も高値で買い取ってもらえる可能性があります。

素材について

素材については、一般的には、最近のモデルに使われている素材や、傷や汚れが目立ちにくい素材が人気です。
その二つに当てはまるトリヨンやトゴは、手堅い買取り価格が期待できます。

さらに高い買取り額が期待できるのが、クロコやオーストリッチといった特殊素材(エキゾチックレザー)です。

クロコ素材などは入手が困難で、中古でも非常に価値が高いです。
また、希少なケリーとしては他に、パーソナルオーダーで作られたものがあります。
パーソナルオーダーとは、色や素材、金具の色などを全て個別でオーダーしたものです。
エルメスに認められた特別な顧客だけが購入することができるため、普通の人はまず手に入れることができません。そのため、通常の相場よりもさらに高い金額が付きます。

内縫い・外縫いについて

ケリーには「内縫い」「外縫い」の二通りのデザインがあります。
その違いは、以下の通りです。
内縫い…バッグ本体の革の端を中に織り込んで縫製されている(縫い目が見えない)
外縫い…バッグ本体の革の端を外側で貼り合わせて縫製されている(縫い目が外に見える)
この縫製方法の違いで、「内縫い」のケリーは、角が丸く柔らかい雰囲気に、「外縫い」のケリーは、カッチリした雰囲気に仕上がっています。
横幅が同じサイズでも、外縫いの方が内縫いと比較して1㎝長くなります。
人気はそれぞれあるのですが、外縫いの方が制作に手間がかかっており定価が高いことから、査定価格も高い傾向にあります。

モデル展開が多いケリー

ケリーは、通常の品以外の珍しいモデルが多いのが特徴です。
カゴ素材が用いられいてる「ケリーピクニック」、正面にジップポケットが付いている「ケリーラキ」などは、プレミア価格が付いています。

また、イベントのみで購入できるノベルティやVIPのみが購入できる限定品にも高い買取り価格が付いています。
「ビニールケリー」は、1997年と1998年に日本で行われた「不思議の国、エルメスの旅 展」というイベントでのみ販売された品です。

以降は販売されていないレアアイテムということで、当時数千円で販売された品が、現在は数万円と価格が高騰しています。

ケリー関連で最もプレミア価格が付いているのは、「ケリードール」です。
発売当時はVIPしか購入できない限定品で、現在もオーダー製造のみということで希少性が高いモデルです。
“ドール”という名前の通り、見ていてほっこりする姿は、「どうしても手に入れたい」という女性の気持ちも納得のかわいらしさですね。

付属品について

付属品が買取り価格に影響するのか見ていきます。
ケリーには、バーキンと違ってショルダーストラップが付いています。
クロシェット、カデナ、鍵などとあわせて、これらの付属品が揃っていると査定額はアップします。買取りしてもらうときにはこれらをできるだけ一緒に揃えましょう。

箱や保存袋は、10年以上前のモデルなど古いもの、かつ中古に関してはほぼ買取価格に影響がないようです。

新品や数年以内に買った新しいモデルであれば、箱や保存袋もあったほうが買取価格アップにつながります。

買取り額をアップするために

当然ですが、見た目の劣化が少ないものほど高く買い取ってもらえます。

特に傷みやすい部分と状態をよく保つための対処方法や、買取額をアップするための小技いろいろを、バーキンのページにて解説していますので、参考にしてください。

エルメスのバーキンを買取してもらうときのポイントについて解説します
https://kba.co.jp/blog/8164

どこで売る(買い取ってもらうか)

以上、ケリーを買取りしてもらうときのポイントについてご説明しましたが、商品そのものの仕様や状態などが大事なのはもちろん、「どこで売るか」も非常に大切です。

知識がしっかりあるところでないと、適切な買取価格を付けることは難しいからです。

買取り専門店のほかに、オークションサイトを利用してみるのも一つの方法です。
歴史が古くユーザーが成熟しているヤフオクでは、適正価格はもちろん、オークションという特性から、希望価格よりも高い価格が付く可能性があります。
ケリーを手放すことを考えられている場合、一考されてはいかがでしょうか。

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