グッチの本物と偽物の見分け方【ロゴ以外編】
2021/03/052023/06/16
グッチは、グッチオ・グッチがイタリアで1921年に創業したブランドです。その上品で洗練されたデザインは、世界中で老若男女問わず愛されています。
ブランドアイテムは、バッグ・財布・時計・アクセサリー・アパレルと幅広く、ハイブランドでありながらシャネルやエルメスに比べると、手が届きやすいお値段なのがうれしいですね。
最近では、元祖グッチ一族がデザインしたオールドグッチが「人かぶらない」「デザインがかわいい」ということで再注目されています。
ファスナー
見分けやすいポイントの一つにファスナーがあります。
まずは、ファスナーの持ち手部分。
基本的にファスナーの持ち手部分には「GUCCI」の刻印が入っています。
ファスナー本体には、YKK、Lampo、GUCCIのいずれかの刻印が使われています。
YKKはファスナーのスライダーの横側面に、LampoとGUCCIはファスナー裏に刻印されていることが多いようです。
偽物では、刻印がなかったりプラスチックで覆われていたりします。また、刻印が入っていたとしても荒く不明瞭だったりします。
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生地
バッグや財布で人気の「GG」が刺繍されたキャンバス生地。
この生地の地の部分は、白い横糸と茶色い縦糸で編まれています。
注目なのは、この茶色い縦糸です。
ここの糸が本物は6本で構成されています。偽物はここが7本だったり5本だったりします。
また、Gの文字の部分も本物と偽物では違っていることがあります。
Gの部分の糸は左上から右下へ斜めのラインになっていますが、偽物は真っすぐだったり右上から左下のラインだったりします。
ルーペなどで確認しないと目視が難しい部分ではありますが、偽物本物を見分ける判断ポイントの一つになります。
また、生地ではPVC素材に注意です。
PVCとは(polyvinyl chloride)の略で、ポリ塩化ビニルです。
ビニールを表面に張り付けているPVCは材料費が安いため、偽物も作りやすいようで多く出回っています。
この素材の商品には「偽物ではないか」という意識をより強く持つことが大切です。
コントロールカード
グッチの商品を購入すると、コントロールカードが付いてきます。
このカードは商品の製造管理が目的で、保証書(ギャランティカード)ではありません。
(ちなみに、グッチは全商品にギャランティカードは付いていません)
なので、コントロールカードの有無で本物偽物を判断することはできないのですが、このカードの特徴が本物偽物を見分ける一つの目安になることがあります。
コントロールカードに印字されている数字には、一部に切れ目が入っています。
「0」は右下、「1」は左上、「2、3、8、9」は右上、「4」は右の真ん中、「5」は左の真ん中、「7」は上真ん中…それぞれその辺りに切れ目があります。
偽物には切れ目が入っていなかったり、二つ折りの大きいサイズのカードが付いていたりします。
刻印タグ
グッチのバッグには、ロゴが入ったタグが縫い付けられています。
位置は、内ポケットのファスナー下が多いようです。
このタブが偽物は合皮だったり、歪んで縫い付けられていたり、ロゴの刻印が不明瞭だったりします。
タグをめくったときの裏側も注意して見てみましょう。上下2段に製造番号が刻印されています。
これが、めくった状態で正位置になるのが正しいのですが、これが逆さまになっている場合は、偽物の可能性が高いです。
また、表面同様に、偽物は刻印が不明瞭だったりそもそも刻印がなかったりする場合もあります。
洋服のブランドタグ
洋服の首元などに縫い付けられているブランドタグ(ネックタグ)。こちらでも本物偽物を見分けるポイントがあります。
縫い付け
タグを縫い付けている赤い糸、これが、本物では並行に糸を渡して縫い付けられていますが、偽物では斜めになっていたり雑な縫い付けになっています。
Made in Italyのタグ
タグの下に「Made in Italy」と書いた小さなタグがあります。本物は白、偽物は黒などになっています。
タグを裏返したときの状態
タグを裏返してみてください。そのときに刺繍で「GUCCI」の文字が読める場合は偽物です。本物は裏側に文字が見えていません。
こんな小さいところまでこだわってのこの仕様なのかと思うと、ブランドの偉大さを感じますね。
保存袋
バッグなどを購入したときに製品が入っている保存袋。こちらも本物は内側が二重縫いという丁寧な作りになっています。
偽物は、一重縫いで手が込んでいません。
こういうオプション的なところまで手が込んでいるのが一流ブランドの証ですね。
ただし、稀に本物の保存袋に偽物が入っている…などということもありますのでご注意ください。
型番について
革タグなどに刻印されていることが多い型番。
この6桁から始まる型番をインターネットで検索してみてください。
検索結果で同じアイテムが出てこなければ偽物の可能性が高いです。
(色違い、素材違いなどはOKです)
偽物は、この型番を適当に刻印している場合があるからです。
ただ、限定商品などは出てこない場合もありますので、出てこないからといって偽物確定ではありませんので注意してくださいね。
オールドグッチについて
冒頭にオールドグッチが再注目されていると書きました。
このオールドグッチは、グッチ族がデザインをしたヴィンテージ製品のことです。
製造から30~40年が経過しているオールドグッチは、内側のコーティングが劣化していることが多いです。逆に新品レベルでキレイなものは偽物が疑わしいということになります。
人気のオールドグッチをお求めの際は、気を付けて見てみてください。
まとめ
グッチの本物と偽物の見分け方について、ロゴ以外でご説明させていただきました。
革や金具に施される刻印の処理の荒さは、どの商品にもポイントとして判断しやすいと思います。
ただ、これらは絶対的な判断基準ではありません。
偽物を買わないようにするには、相場と比べて価格が安すぎないか、販売店や出品者の評価(口コミ)はどうかなども注意して見てください。
不安がある場合は、専門家にどうぞご相談くださいね。
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