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古酒とは何か分かりやすく解説してみます

2021/05/26更新日2023/06/27

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「古酒」という言葉をきいたことはありますか?
あまり耳馴染みがないかもしれませんね。
では「ヴィンテージ」ならどうでしょうか?
長い年数貯蔵したのものや、熟成年数の長いお酒を指します。
古酒といっても様々なお酒の種類があります。
今回は古酒の世界をご紹介します!

古酒とは?

そもそも、古酒とはなんでしょうか?
実は古酒の定義は人それぞれ・お酒によってもそれぞれで曖昧です。
また、お酒の種類によっても古酒の捉え方は違います。

日本のお酒の場合

馴染み深い日本のお酒について見てみましょう。

日本酒

日本酒の世界では「長期熟成酒研究会」という団体があり、
そこで「満3年以上酒蔵で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」と定められています。

熟成古酒は吟醸酒、純米酒、本醸造酒などの「特定名称酒」ではないため、ラベルへの表示規定がありません。そのため、「熟成酒」「長期熟成」「秘蔵酒」などと書かれていても1、2年で出荷されているものもあります。
長期熟成酒研究会HPより

泡盛

琉球泡盛のことを古酒(くーす)と呼びます。
以前の規定では、3年以上熟成させた泡盛が、全量の50%を超えていれば「古酒」と表記してよいことになっていましたが、平成25年10月10日に「泡盛の表示に関する公正競争規約」の一部改正を行い、平成27年8月1日より、琉球泡盛の「古酒」表示について、全量が泡盛を3年以上貯蔵したものに限って「古酒」表示されることになったそうです。
年数は違えど、少しウイスキーとも似ていますね。
甕に貯蔵した最古のものでは150年を超えるお酒もあるとか。
戦争から生き残った歴史あるお酒、一度飲んでみたいですね。

焼酎

泡盛とかなり近いものとなりますが、新酒が1〜3ヶ月で出荷されるのに対し、
3年以上寝かせたものを古酒と呼びます。
一般的な焼酎の長期熟成の場合、3ヶ月〜6ヶ月は初期熟成、6ヶ月〜3年は中期熟成、3年以上は古酒と区分されています。

どの日本のお酒にも言えることですが、瓶詰めした後あまり寝かせすぎると風味は落ちていくようです。
できれば2年以内に飲み切りたいですね。
開封後は、もちろん早めに飲み切ってくださいね!

海外のお酒の場合

次は、たくさん種類がありますが海外のお酒についてです。

ウイスキー、ブランデー

この2種類は蒸留酒のため不純物が少なく、正しく保管することで長期間味わいや香りをキープすることが可能です。
また開封後も味が変わりにくく、日持ちするので安心です。
ただし、開封から3ヶ月程立ってしまうと少しずづ酸化してきますので、やはり長い期間を開けるよりは飲んでしまう方が楽しめるでしょう。

ワイン

ワインの古酒は「オールドヴィンテージワイン」と呼びます。
ウイスキーやブランデーが寝かせた年数を表記するのに対し、こちらはブドウの収穫年を表記します。
なので新しいワインでもヴィンテージワインと呼ぶものもあります。
ブドウの収穫は毎年天候に左右されるため、当たり年のワインは値段も高くなる傾向があり、古ければよいというわけではないようです。
一般的なオールドヴィンテージワインの飲み頃は、瓶詰めされてから15〜25年程度とされているようです(種類によって様々)
開封してから酸化度合いに合わせてワイングラスを選んだりと、美味しく感じるための飲み方が多数ありますので、
ソムリエさんに任せておくと安心でしょう。

古酒って飲めるの?

もちろん飲めます!
ただしコルクが劣化していたりすると中の風味にも影響しますので、
状態をよく確認してからの方が良さそうです。
古酒にしかない、角のとれたまろやかな味わいを楽しんでみるのも通な楽しみかたですね。

古酒は高く売れるの?

さて、古いお酒が倉庫に眠っていたかも…?
なんておうちもあるかもしれませんね!
古酒の買取についてまとめた記事がありますので、
こちらもご確認くださいませ!

飲むのも売るのも楽しい、古酒についてのご紹介でした。
楽しいお酒ライフを!