リユース・リサイクル・リデュースの違い|メリット、デメリットについて解説します。
2021/01/042024/11/01
家庭や個人で差はあります。しかし、ゴミは基本的に償却処分されて廃棄されます。ゴミをなるべく出さない方向こそ、持続可能社会に求められています。現代社会において、ゴミを出さないようにするために3つのRが必要です。
今回は、3R(スリーアール)、リユース、リサイクル、リデュースの違い、リユースのメリット、デメリット、具体例について解説します。
3R(スリーアール)とは?
3つのR、Reuse(リユース)、Reduce(リデュース)、Recycle(リサイクル)のことです。これらは今までの経済成長、つまり大量生産、大量消費を目指すだけでの成長では求められていないものです。
それが現代において、各種リサイクル法の制定や中古品の購入ニーズの拡大などによって、求められる時代となっています。
ここで、これら3Rを改めて整理してみます。
リサイクルとは?
リサイクルとは、使った製品を一度、資源の状態に戻して、その資源を使って再び製品を作ることです。ペットボトルの分別ゴミのリサイクルなどがこれらに当たります。リサイクル資源を使って製品を作ると、よけいにコストがかかります。
つぎにリユースについて簡単に解説します。
リユースとは?
リユースとは、一度使ったものを何度も使うことです。そのままの状態、形状で使います。フリーマーケットやオークションなどで古着を購入して着ることや、中古家電を買って使うことを指します。
不要となったブランド品、パソコンなども含まれます。フリーマーケットやリサイクルショップ、メルカリ、ヤフオクなどを使うことが多いですね。
最後にリデュースについて簡単に説明します。
リデュースとは?
リデュースとは、できるだけゴミの量を減らすことを指します。製品をリサイクルする際、ゴミ処理するコスト、リサイクル資源から再び製品を作るコストなどが必要です。
そのために、できるだけゴミを出さない、おさえることが大切です。
リユースとリサイクルの違いは?
リユースとリサイクルでは取り組む施策、構造が根本的に異なります。
大まかに言えば、リサイクルは、ゴミを再利用するもので、リユースは製品を繰り返し使うことです。
リサイクルにおいて、分別までは私たちがおこなえます。そこから先は、業者がやることになります。
リユースは、ある意味、ゴミの抑制を担っています。できるだけゴミに出さないよう、リユースの一つの方法、フリマやオークションに出すのです。
どうしてもゴミとなった製品は、リサイクルにかけられます。
リユースのメリット
リユースのメリットは、以下のようなものがあると言われています。
- 製品の平均的な使用年数が伸びる
- 長期的なゴミの削減効果
- 二酸化炭素の排出量の削減が期待できる
- 中古品をもう一度販売できて、過剰な生産を抑えられる
環境省の資料によると、ある製品がリユースされると、製品の平均使用年数が伸びるという効果があると書かれています。中古品として社会で使われるようになると、新しく製品が出回ることが自然と抑制されるというわけです。
リユースとして中古品を使うことで、製品がゴミとして処分される量も抑制されます。
また、新しく製品を製造する量も減るので、二酸化炭素の排出量の削減も期待できます。
必ずしも二酸化炭素の排出量が削減できるわけではありませんが、最近の製品は省エネ性能が向上しているものも多く、省エネ性能の高い製品が出回ることで、発電による二酸化炭素の排出量も削減できるという効果もあるとされています。
製品を再利用してもらうには、リサイクルショップやネットオークション、フリマアプリによって、購入してもらえるように製品を登録しておくことになります。
リユースのデメリット
リユースのデメリットとして、下のようなものが挙げられます。
- 産業や経済成長が衰退する可能性
- 修理代金のほうが高くつく可能性
こうしたデメリットも可能性として存在するかもしれない。そんなことを念頭に入れながら、賢くリユースをおこなっていくことが大切です。
具体的にリユースが取り組まれる事例として、どんなものがあるのでしょうか。
リユースが取り組まれる事例
家具のリユース
家具がリユースされていることもあります。中古家具のニーズが高まっていて、ヤフオクやメルカリでも購入することができます。家具を無料であげたり、もらったりすることが出来る地元の掲示板ジモティーというサイトもあります。
食器棚、洋服たんす、テーブル、椅子、ソファなど、中古家具でニーズがある家具は多いですね。
リサイクルショップでも家具を買取の対象としているお店も多く存在します。引越しなどでまとめて買い取ってもらったり、捨てるにはもったいない家具などは、オークションに出したりしています。
洋服のリユース
サイズが合わなくなった洋服や趣味が変わって着なくなった洋服など、リユースできる洋服はまだまだ増えてきています。フリマなどで洋服を売ることもできますが、ヤフオクやメルカリなどで販売することも可能です。
最近ではファストファッションやショッピングモールで購入した洋服も売ることができるようになっています。
それぞれリユースできるお店やサービス、アプリなどをよく検討してから販売するのが良いですね。
リユースによってゴミ処分費用の軽減効果も?!
家庭や事業所、会社から出たゴミは、市町村が回収します。それらをゴミ処分場などにおいて、焼却や埋め立てされます。
これらの処分にかかる費用は、すべて税金から捻出されています。リユースの促進によって、ゴミの排出量が削減されると、処理にかかる費用も節約できます。
まとめ
今回は、リユースとは何か、メリット、デメリット、具体例をご紹介しました。
手軽にリユースするなら、近所の人や知り合いに使わない製品を上げることもいかがでしょうか。それが必要とされる人の手に渡れば、相手の人が喜んでくれることで社会に貢献できるようになります。
ほかに簡単なリユース方法として、買取業者やオークション代行業者に依頼することがあります。買取業者やオークション代行業者は、家電、楽器、釣具用品、ゴルフ用品、お酒など、さまざまなアイテムをまとめて引き取ることができます。
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