オールドレンズのおすすめ10選!選び方やおすすめメーカー・レンズを徹底解説
2022/02/072023/06/23
フィルムカメラのようなエモーショナルな写真を撮影できる、オールドレンズ。
挑戦してみたい気持ちがありつつ、「どれを選んでいいかわからない」「手持ちのカメラでも使えるのか」などの疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、オールドレンズのおすすめメーカー・商品をピックアップしました。オールドレンズの概要や選び方なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
オールドレンズとは
オールドレンズとは、一般的にフィルムカメラ用の交換レンズを指します。フィルムカメラのような味わいのある写真を撮影できるのが特徴です。中古レンズですので、通常よりも安価で手にはいる点もメリットですよ。
なお、ピントを合わせる際は、手動でピントリングを調整する必要があります。通常のオートフォーカスレンズと比較すると少々手間がかかりますが、取り付けるだけでレトロな写真を簡単に撮影できるのが魅力です。
オールドレンズの選び方
続いて、オールドレンズを選ぶ際に意識したい5つのポイントをピックアップしました。
- マウントアダプターがあるか
- オールドレンズの状態は良好か
- 焦点距離は適切か
- 単焦点のレンズか
マウントアダプターがあるか
まずはマウントアダプターの有無を確認しましょう。マウントアダプターとは、カメラ本体とレンズをつなぐアイテムです。メーカーやシリーズの異なるカメラ・レンズは、マウントアダプターによって接続できます。
また最近では、ミラーレス一眼カメラに装着するためのマウントアダプターも多く開発されています。
マウントによってはアダプターが用意されていないこともあり、手持ちのカメラではレンズを利用できない場合もありますので、注意しましょう。
オールドレンズの状態は良好か
オールドレンズは、基本的に中古品です。傷が入っていたり、性能に問題があったりする可能性もあります。写真の仕上がりにも影響しますので、購入前によく確認しましょう。
具体的には、次のポイントを中心に確認してください。
- 傷や汚れ、カビなどがないか
- バルサム切れ(レンズの貼り合わせに使用した樹脂・接着剤の汚れや変色など)がないか
- フォーカスリングの動きはスムーズか
焦点距離は適切か
焦点距離とは、写真に収められる範囲(画角)をいいます。オールドレンズに限らず、カメラレンズ全般を選ぶにあたって確認しておきたい項目です。焦点距離には広角、標準、望遠の3つがあります。
数値が小さいと広い画角での撮影が可能です。数値が大きい場合は、画角の一部を切り取った撮影ができます。撮影したい画角の焦点距離に合わせて、レンズを選びましょう。
単焦点のレンズか
カメラレンズは、焦点距離が固定された「単焦点レンズ」と、固定されていない「ズームレンズ」に分類されます。
昔のズームレンズは描写が個性的すぎる、解像度が極端に低いなどの問題があります。オールドレンズであれば、単焦点のものを選ぶのがおすすめです。
オールドレンズのおすすめメーカー
続いて、オールドレンズのおすすめメーカーをピックアップしました。
- OLYMPUS(オリンパス)
- Nikon(ニコン)
- RICOH(リコー)
OLYMPUS(オリンパス)
OLYMPUS(オリンパス)は、光学機器・電子機器メーカーです。元々は顕微鏡をメインに製造・販売しており、その技術を利用した高品質のカメラ・レンズが魅力です。
2020年12月まで扱われていたZUIKO(ズイコー)は、オリンパスの有名なカメラブランドの一つです。コンパクトな商品が多いので、小型軽量かつ高性能なレンズを探している方にぴったりですよ。
Nikon(ニコン)
Nikon(ニコン)は、カメラや双眼鏡などの光学関連装置を扱うメーカーです。カメラと聞くと、ニコンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
創業100年を超える老舗のメーカーで、「風景を見たままの色合いで撮れる」と高い評価を得ています。中でもニッコールというブランドが有名で、オールドレンズにおいても絶大な人気を誇ります。
RICOH(リコー)
カメラやプリンターなど、事務機器・光学機器を製造するメーカーです。1952年に、日本初の一眼レフカメラを製造したことでも有名で、社内独自のレンズ研磨・コーティング技術を利用して多くのヒット商品を生み出しています。
リコーのカメラブランドとして有名なのが、PENTAX(ペンタックス)です。小型のレンズが多く、カメラ初心者でも使いやすい商品を多く取り扱っています。
オールドレンズのおすすめ(標準)
続いて、標準タイプのおすすめのオールドレンズを4つピックアップしました。
- NIKKOR-S Auto 50mm F1.4
- AI Nikkor 50mm f/1.4S
- PENTAX SMC TAKUMAR 50mm F1.4
- PENTAX M42 Super Takumar 55mm F1.8
NIKKOR-S Auto 50mm F1.4
1962年にニッコールから発売された、標準タイプのオールドレンズです。F値は1.4と小さめで、夜間や室内など暗い場所で撮影したい場合や、背景がふんわりボケた写真を撮影したい場合にぴったりです。
重量は340gとやや重めで、金属製ならではの重厚感があります。オールドレンズならではのリッチな使用感を楽しめる点も特徴です。
重量 | 340g | フォーカス | MF・標準 |
対応マウント | ニコンFマウント系 | 開放F値 | 1.4 |
最短撮影距離 | 0.6m | 焦点距離 | 50mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | フルサイズ |
AI Nikkor 50mm f/1.4S
ニッコールから発売された、標準タイプのオールドレンズ。風景もポートレートも取れるノーマルなレンズながら、オールドレンズの醍醐味であるフレアやゴーストが出しやすいのが特徴です。
ニコンFマウントが採用されており、ニコン製デジタル一眼カメラであればマウントアダプターなしで装着できます。小型かつ軽量で、持ち運びにも便利ですよ。
重量 | 250g | フォーカス | MF・標準 |
対応マウント | ニコンFマウント系 | 開放F値 | 1.4 |
最短撮影距離 | 0.45m | 焦点距離 | 50mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | フルサイズ |
PENTAX SMC TAKUMAR 50mm F1.4
タクマーから発売された、標準タイプのオールドレンズです。デジタルカメラを思わせる描写の細かさがありながら、オールドレンズならではの味のある写真を撮影できます。
マウントは、汎用性の高いM42。いろいろなオールドレンズを試したい方にぴったりです。開放F値は1.4で、明るくボケ感のある写真を撮影できます。焦点距離50mmの単焦点レンズですので、初心者でも扱いやすいですよ。
重量 | - | フォーカス | MF・標準 |
対応マウント | M42マウント | 開放F値 | 1.4 |
最短撮影距離 | - | 焦点距離 | 50mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | フルサイズ |
PENTAX M42 Super Takumar 55mm F1.8
1972年にタクマーから発売された、標準タイプのオールドレンズです。オールドレンズながら描写力が高く、写りの良さは現代のレンズにも引けを取らないほど。
フレアを出しやすいため、オールドレンズならではの描写を楽しめる点も特徴です。マウントはM42ですので、他のレンズを使用する際にマウントアダプターを使い回すこともできます。
重量 | - | フォーカス | MF・標準 |
対応マウント | M42マウント | 開放F値 | 1.8 |
最短撮影距離 | - | 焦点距離 | 55mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | フルサイズ |
オールドレンズのおすすめ(広角)
続いて、広角タイプのおすすめオールドレンズを3つ紹介します。
- PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5
- OLYMPUS OM-SYSTEM G.ZUIKO 28mm F3.5
- NIKKOR 35mm f2.8
PENTAX Super-Multi-Coated TAKUMAR 35mm F3.5
TAKUMARから発売された、広角タイプのオールドレンズです。F2.0〜F2.8のレンズと比べて安価で手に入りやすい上に、高い解像度・描写力を誇ります。初めての広角オールドレンズにもぴったりですよ。
レンズの全長は35mmと大変小さく、マウントアダプターを装着してもコンパクトさが損なわれないのが特徴です。カメラバッグの中に入れても邪魔にならず持ち運びに便利ですよ。
重量 | - | フォーカス | MF・広角 |
対応マウント | M42マウント | 開放F値 | 3.5 |
最短撮影距離 | - | 焦点距離 | 35mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | フルサイズ |
OLYMPUS OM-SYSTEM G.ZUIKO 28mm F3.5
ズイコーから発売された、広角タイプのオールドレンズです。F値は3.5ですので、やや暗めの写真に仕上がりつつ、オールドレンズならではの味のある描写が楽しめます。数あるOMレンズの中でも高い人気を誇り、多くの人々に愛されています。
レンズは180gと、とても軽量な点も特徴です。写真を撮りに出かける際には、バッグの中に忍ばせてはいかがでしょうか。
重量 | 180g | フォーカス | MF・広角 |
対応マウント | OM-SYSTEM | 開放F値 | 3.5 |
最短撮影距離 | 30cm | 焦点距離 | 28mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | - |
NIKKOR 35mm f2.8
ニッコールから発売された、広角タイプのオールドレンズです。最短撮影距離はわずか30cmと、被写体にかなり近い写真を撮影できます。コントラストが低めで、輪郭の柔らかい印象の写真を撮影できますよ。
ニコンFマウントを採用しており、ニコンのデジタル一眼カメラであればマウントアダプターなしで利用できます。
重量 | 240g | フォーカス | MF・広角 |
対応マウント | ニコンF系マウント | 開放F値 | 2.8 |
最短撮影距離 | 0.3m | 焦点距離 | 35mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | フルサイズ |
オールドレンズのおすすめ(望遠・中望遠)
最後に、望遠・中望遠タイプのおすすめオールドレンズを3つ紹介します。
- JUPITER-37A 135mm
- PENTAX SUPER-TAKUMAR 200mm F4
- NIKKOR-Q・C Auto 135mm/f2.8
JUPITER-37A 135mm
ロシア製として知られる、JUPITERの中望遠オールドレンズです。オールドレンズの中でも汎用性の高いM42マウントに対応しており、どのカメラでも利用できるのが便利ですよ。
写真の仕上がりは、とても柔らかい印象です。通販サイトのレビューでも「柔らかい写真が撮れる」「ボケが綺麗」といった声が寄せられています。ふんわりとした仕上がりの写真を楽しみたい方にぴったりです。
重量 | - | フォーカス | MF・中望遠 |
対応マウント | M42マウント | 開放F値 | 3.5 |
最短撮影距離 | - | 焦点距離 | 135mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | - |
PENTAX SUPER-TAKUMAR 200mm F4
PENTAXより発売された、望遠タイプのオールドレンズです。汎用性の高いM42マウントが採用されており、手持ちの一眼レフ・ミラーレスカメラで利用できます。
焦点距離200mmの望遠タイプですので、運動会や発表会など、ズームが必要な撮影にぴったりです。最新の望遠レンズとは違った、味のある写真を撮影できます。
重量 | - | フォーカス | MF・望遠 |
対応マウント | M42マウント | 開放F値 | 4.0 |
最短撮影距離 | - | 焦点距離 | 200mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | - |
NIKKOR-Q・C Auto 135mm/f2.8
ニッコールから1974年に発売された、中望遠タイプのオールドレンズです。ポートレートにぴったりな焦点距離135mmのレンズで、開放F値は2.8と明るい写真を撮影できます。夜間や室内など、暗くなりがちな場所での撮影にもおすすめです。
開放F値が低めのため、背景のボケ感を楽しみたい方にもぴったりです。物撮りやポートレートなどで大活躍間違いなしでしょう。
重量 | 610g | フォーカス | MF・中望遠 |
対応マウント | ニコンFマウント系 | 開放F値 | 2.8 |
最短撮影距離 | 1.5m | 焦点距離 | 135mm |
レンズタイプ | 単焦点 | 対応センサーサイズ規格 | - |
まとめ
オールドレンズのおすすめメーカー・商品とその選び方を紹介しました。
手持ちのカメラに取り付けるだけで、フィルムカメラのような写真が撮れるオールドレンズは、カメラ初心者から上級者まで多くの人々から愛されています。
「挑戦してみたいけれど、何を選んでいいかわからない……」という方は、本記事を参考に、お気に入りのレンズを見つけてください。
-
新しい投稿へ
-
過去の投稿へ
おすすめ記事
-
買取 2022/11/10
フィルムカメラの買取業者や相場は?高く売るコツや買取以外の現金化方法も!
-
カメラ 2022/03/07
中古カメラを選ぶメリットは?おすすめの選び方や販売店も紹介!
-
カメラ 2022/02/07
オールドレンズのおすすめ10選!選び方やおすすめメーカー・レンズを徹底解説
-
買取 2022/01/25
デジカメの買取相場は?高く売るコツや、買取以外の現金化の方法も解説!
-
ヤフオク代行 2021/10/18
丸投げオークション代行のメリットデメリットをご紹介!手数料や利用方法も解説します。
-
お役立ち情報 2021/03/11
カメラ転売のメリット、デメリット、仕入先の選定などを解説