無在庫販売が禁止されているサイト|許可されているサイトを調査
2023/08/30
先日、Yahoo!ショッピングが無在庫販売(無在庫転売)の禁止の取り締まり強化について改めてお知らせを出したという記事をアップしましたが、他にどんなサイトが禁止しているのか気になったのでネットで検索してみましたが、まとまった記事がなかったので自分で調べてみました。
あと、念のため公式サイトで規約を確認し、根拠となるページURLも記載しています。
※ただし、規約は変更となる場合があります。この情報は更新日(ページ上部に記載あり)現在の情報となりますので、予めご承知おきください。もし、間違った情報があればご教示いただけると幸いです(_ _)
Yahoo!ショッピング
無在庫販売:禁止
<記載箇所> (1)該当箇所:ショッピングストア利用約款第1編第3章第21条1項 該当文言:出店者は、商品が確保できていない場合、商品を適正に利用するために必要な権利を移転できない場合、または役務提供ができない場合、出品してはなりません。 (2)該当箇所:Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン 第 1 章 - 第 2 -6 該当文言:6 商品の在庫が確保されていないにもかかわらず商品掲載をおこなう見せかけ販売や、その商品の人気が高いように見せるようなランキング不正操作などの客引き行為をおこなうことは禁止します。 |
ヤフオク(Yahoo!オークション)
無在庫販売:禁止
<出品禁止行為> 商品の現物が手元にない状態で出品すること 例:メーカーなどから直送されるもの、落札後に発注するもの、取り寄せが必要なものなど |
メルカリ
無在庫販売:禁止
メルカリでは、出品者の手元にない商品の出品を禁止しています。 商品の実物が手元にないことで、商品に関する質問に答えられない、配送できない、遅延するなどのトラブルを避けるためです。 また、ECサイト等のメルカリではないサービス(海外のものを含む)から、購入者宛てに直接商品を発送することや、配送代行サービスの利用も禁止しています。 事務局が禁止行為・出品物に該当すると合理的な理由に基づき判断した場合は、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの措置を取る場合があります。 |
メルカリShops
無在庫販売:禁止
【注意】 手元にない商品を販売することは禁止行為にあたります。 |
メルカリShops禁止商品「手元にないもの」
楽天ラクマ
無在庫販売:禁止
購入申請が入ってから仕入れを行うなど、手元にない商品を出品する行為は禁止しています。 ※発売日前の予約商品も含みます ※出品者を通さず、メーカーや通販業者等から購入者へ直接発送する行為(無在庫販売・ドロップシッピング)も含みます ※海外からの発送も含みます これは実際には仕入れられない可能性があることや、購入申請の時点で実物の状態がわからないことから、トラブルの原因になるのを防ぐためです。 |
【不正撲滅】心当たりのない通販サイトからの商品到着についての注意喚起
楽天市場
無在庫販売:明記なし
無在庫(商品が手元にない場合)での出品禁止という文言は見当たりませんでした。
ただし、容認されているわけでもない
ちなみに、楽天市場における「在庫あり」の定義についてヘルプがありましたので参考まで共有します。
「ショップにて直ちに商品の発送が可能な状態である」ことというのは、「在庫を持っている場合」なので、売れた後にネットショップなどで仕入れて発送するというのは「直ちに」に当てはまらないため、「在庫あり」での販売はできない。
つまり「無在庫販売」は「在庫なし」でショップに掲載しないといけないため、実際にはほぼ売れないため、無在庫販売は難しいということになりそうです。
無在庫転売:事前審査
「メーカー、産地などから購入者へ直送される商品」は事前審査商材との記載です。
Amazon(アマゾン)
無在庫販売:明記なし(ほぼ禁止)
調べましたが、無在庫(商品が手元にない場合)での出品禁止という文言は見当たりませんでした。
しかし、無在庫での販売はドロップシッピングのみ可能という記載がありますので、ほぼ禁止と思って良いかと思います。
無在庫転売:ドロップシッピングのみ可
別のオンライン小売業者から商品を購入し、その小売業者から直接購入者に出荷してもらうこと。 |
ドロップシッピング(メーカーなどと契約し、直接商品を発送してもらう方法)は用件を全てみたすことで可能のようです。
用件とは?
・メーカーと契約していること
・納品書などには、メーカーの情報が入っていないこと
・返品時は出品者として責任を負うこと
ebay(イーベイ)
無在庫販売:明記なし(ほぼ禁止)
「禁止」との明記は見受けられませんが、ドロップシッピングのみ可能という記載がありますので、ほぼ禁止と思って良いかと思います。
無在庫転売:ドロップシッピングのみ可
卸売サプライヤーから直接注文を配送するドロップシッピングは、eBayで許可されています。 ただし、eBayで商品を出品し、他の小売業者やマーケットプレイスから商品を購入して購入者に直接配送することは許可されていません。 |
つまり、ebayで出品をし、売れたらメルカリやAmazonで購入して、メルカリ出品者から直接発送してもらうことは明確に禁止されています。
自分が出品者の立場だったとして、メルカリに出品して売れたと思ったら「アメリカに直接発送して」って言われたらビックリですね。まあ、突然アメリカに発送してって言われても、対応しないと思いますが。。。
au PAY マーケット
無在庫販売: 明記なし
ただし、出品商品についてのガイドラインに次の記載がありました。
■ 購入されても提供できない商品等 商品が購入された場合、店舗様は購入者に対し、 出品した商品を必ず販売・提供する義務が生じます(出店店舗規約第10条2項)。 購入者より商品購入申込を受けても、実際に提供できない商品の出品はお断りいたします。 |
もう少し調べてみたところ、「入荷リクエスト」という機能があり、在庫が確保できていない状態で販売するためには、「在庫なし」で商品ページを作成し「入荷リクエスト」機能なるものを有効にしておくことが必要そうです。
つまり、在庫(自社所有の在庫・又は手元に商品がある状態)が確保できていない場合での販売で、「在庫あり」として出品することは認められず、このことから、無在庫販売はグレーゾーンであると思います。
無在庫の転売については、禁止されるような記載は現在のところ見受けられませんでしたが、実際に無在庫転売をしている業者らしきショップもあり、トラブルもあるようです。
そこでの悪い評価を2つ紹介します。
このお店はamazonから商品が届くようです。amazonの配送業者や置き配にいいイメージがなく利用してませんでした。同じ商品がここよりも安価で販売しているのはしってましたが、ことらで購入。 仕事が終わってスマホを見てみると、IP電話からの不在着信あり。かけ直してみるとamazonの音声ガイダンスが流れ、amazonのカスタマーサポートに連絡しろとのこと。正直嫌な予感しかしませんでした。家に帰ってみると玄関前にamazonの箱がありました。 オートロックなので、誰かについて入ったか、他の部屋の住人に開けてもらったか、まあ正当な方法ではないでしょう。 置き配とかamazonの配送業者を利用したくなくてこのお店を利用したのに、amazonからの配送で置き配されるなんて意味がありません。 このお店が行ったことは、うちの情報を使ってamazonに注文しただけなので、この評価に至りました。
amazonのロゴが入った箱なら全て転売
実は、amazonはamazon以外のサイト(au pay マーケット、楽天、Yahoo!など)で販売された商品の配送代行をするサービス(マルチチャネルサービス)というのがあります。
ここではお店が在庫をちゃんと持っており、問題のないサービスです。つまり、amazonで購入者の情報をつかってamazonで注文しただけではありません。
ただし、amazonのダンボールではなく、無地のダンボールで届いた場合のみ問題がなく、もし、amazonのダンボールで届いた場合は、転売です(2022年6月1日以降の場合)。
なぜそう言い切れるかというと、マルチチャネルサービスでは、かならず無地のダンボールを使用することになったからです。
・本リクエストフォーム:ダンボールを無地に切り替える申請フォーム
・FC:フルフィルメントセンター(アマゾン倉庫)
購入者の情報をamazonに流して良いのか
(会員=店舗)
7. 会員は、購入者の個人情報を、売買契約等の履行のために、必要最小限度の範囲に限り利用できるものとします。また、会員は、個人情報保護法に違反する行為を行なってはならないものとします。 8. 会員は、会員の事業所において、個人情報の管理責任者を設置し、個人情報を厳格に管理しなければならないものとします。 当社が会員に対し個人情報の管理状況に関して報告を求めた場合、会員は、すみやかに報告を行うものとします。 9. 会員は、保有する個人情報を適切に管理し、漏洩、滅失又は毀損の防止を行う等、安全性を確保しなければならないものとします。 |
「購入者の個人情報を、売買契約等の履行のために、必要最小限度の範囲に限り利用できる」とありますが、「必要最低限度の範囲」というのが今回のAmazonでの購入を代わりに行うために利用することがあてはまるかが論点かと思いますが、明確に禁止はされていませんでした。
無在庫販売が許可されているサイト
BUYMA(バイマ)
ただし、以下のサイト/店舗で買付(仕入れ)することは禁止されています。
公式サイトのページはこちら↓
自社販売サイト
自社販売サイト、つまり自社の名前で販売サイトを作成し無在庫で販売するのは禁止されていませんでした。もちろん法に触れるようなコピーブランド品の販売などはダメですが。
ここでは、自社販売サイトを簡単に作成できるカートを提供しているサービスをいくつか紹介します。
BASE(ベイス)
SRORES(ストアーズ)
make shop(メイクショップ)
最後に
ここまで、主な販売サイトを確認してきましたが、大手の販売力のあるサイトほど、無在庫販売を禁止したり、ドロップシッピングに限定してきているように感じました。
例外として、BUYMA(バイマ)は、基本的には注文が入ってから海外店舗や海外ネットショップなどで買い付けるサービス(一部、在庫を持ってる場合あり)ですので、そのルールの中で許可されているようです。
なお、無在庫出品の禁止を明示していなサイトは、比較的まだ小さいサイトで、集客力という面でも小さいサイトそうです。
あと、自社販売サイトについて無在庫販売は禁止されておらず可能でした。ただ、集客力は小さいというより、ゼロからのスタートですので、売るためのコストなどはかかるでしょう。
さてここまで見てきて社会的な傾向を考えると、今後は無在庫を禁止していくような流れになると思われますが、みなさんは、どう思われるでしょうか?
それでは、本日はこれで終わります。またお会いしましょうー
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