初心者でもわかる!eBayの出品手数料を徹底解説
2025/04/08
eBayで商品を出品してみたいけれど、「手数料が色々あって難しそう……」と感じている人がいるかもしれません。eBayの手数料体系は少し複雑ですが、ポイントを押さえれば安心して出品できます。
この記事では、eBayの出品手数料の種類や節約方法をわかりやすく解説します。初心者の人でも読みやすいよう、eBayの基本的な情報についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。
eBayとは
eBay(イーベイ)は、アメリカ発の世界最大級のオンラインオークション・マーケットプレイスです。個人から企業まで誰でも出品でき、オークション形式だけでなく即決価格での販売(固定価格出品)も可能です。世界中に数億人規模のユーザーがいるため、日本にいながら海外のバイヤーに商品を販売できるのが大きな魅力です。
eBayでは様々なカテゴリーの商品が取引されています。日本から出品され、海外で人気が高い商品には、例えば以下のようなものがあります。
・カメラ・レンズ類:高品質な日本製カメラやレンズは海外コレクターに人気です。特に中古のフィルムカメラやレトロなモデルは高値で売れることもあります。
・アニメ・ホビー関連:ポケモンカードやフィギュア、アニメグッズなど、日本のポップカルチャー商品は海外ファンから熱い支持があります。
・ファッション・衣類:日本限定モデルのスニーカーやストリート系ファッション、着物などが海外で注目されています。
・その他コレクター品:昔のゲーム機やソフト、音楽レコード、和骨董品など、日本ならではのアイテムがよく売れています。
このようにeBayは、世界中の人が欲しがる商品を販売できるプラットフォームです。ただし、メルカリなど日本のフリマアプリやYahoo!オークション(以下、ヤフオク)とは手数料体系が異なります。まずはしっかりと、手数料の仕組みを理解してから利用することが大切です。
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eBayの出品手数料の種類
eBayで出品・販売する際に発生する手数料は、大きく分けて以下のような種類があります。
・出品手数料:商品を出品する際にかかる手数料(※無料出品枠あり)
・落札手数料:商品が売れたときにかかる手数料(売上総額に対する割合)
・海外決済手数料:海外の買い手に販売した場合にかかる追加手数料
・日本の消費税:eBay手数料合計額に対してかかる消費税(10%)
・ペイオニア通貨換算手数料(為替手数料):売上代金を米ドルから日本円に換金する際にかかる手数料
・オプション手数料:出品時に有料オプション(アップグレード機能等)を利用した場合の手数料
それぞれの手数料について詳しく見ていきましょう。
出品手数料
出品手数料は、商品を出品するだけで発生する費用です。ただし毎月一定数までは無料で出品可能な「無料出品枠」があり、たとえば通常のアカウントでは毎月250件までは出品手数料が無料です。
この無料枠内であれば、商品が売れても売れなくても費用は一切かかりません。無料出品枠を超えて251件目以降を出品すると、1出品あたり0.35ドルの手数料が発生します。(約35~40円程度、為替レートによります)。
この手数料は出品時点で課金され、商品が売れなくても返金されません。出品数が多くなって毎月250件を超える場合は、後述する「ストア登録」を検討すると無料枠を拡大できます。
初心者のうちは、無料出品枠を上手に活用しましょう。月250件も出品できれば十分という方は、無料枠内に出品数を収めることで手数料ゼロで出品できます。
落札手数料
落札手数料は、商品が実際に売れたときに発生する手数料です。日本のヤフオクやメルカリでいう「成約手数料」にあたります。eBayの落札手数料は、出品した商品のカテゴリーに応じて、売上(商品価格+送料+税金など含めた売上総額)に対する割合で産出された金額に、取引1件あたり$0.40($10.00以下の取引の場合は$0.30)が加算されます。多くのカテゴリーでは、13%前後~15%程度の手数料率が適用されています。
海外決済手数料
海外決済手数料とは、日本在住のセラーが海外のバイヤーに販売した場合に追加でかかる手数料です。eBayでは日本を含む一部の国のセラーに対し、居住国以外への販売に一律1.35%の手数料を課しています。要するに、日本からアメリカやヨーロッパのバイヤーに商品を売ると、売上総額の1.35%がこの海外決済手数料として引かれる仕組みです。
ペイオニア通貨換算手数料(為替手数料)
eBayでの商品代金は米ドルで受け取ることになります。そして日本の銀行口座に引き出す際に、ドルから円への為替手数料が発生します。eBayではペイオニア(Payoneer)という決済サービスを通じて売上が振り込まれる仕組みで、このペイオニアでの通貨換算時に手数料がかかります。為替手数料は通常約2%です。
オプション手数料
オプション手数料は、出品時に有料の付加サービスを利用した場合に発生します。たとえば、以下のような出品アップグレード機能が用意されています。
・サブタイトル追加:商品タイトルとは別にサブタイトル(副題)を表示できます。検索結果で目立ちますが、利用には追加料金がかかります。
・太字タイトル表示:商品タイトルを太字で強調表示できます。こちらも有料オプションです。
・目立たせアイコン:リスティング一覧で「注目」を示すアイコンを付ける等のオプションもあります。
・その他のアップグレード:カテゴリによってはギャラリー画像の拡大表示や、出品を目立たせるためのプロモーションオプションなどもあります。
オプション手数料は選択した機能ごとに定額料金が設定されています。例えば「サブタイトル」は出品1件につき約$0.5~3、「太字表示」は1件あたり$2前後といった具合です(カテゴリや出品形式によって変動します)。利用しなければ費用はかからないため、初心者のうちは基本的に使わなくても十分でしょう。
日本の消費税
見落としがちですが、日本の消費税(10%)も忘れてはいけません。eBayの各種手数料は日本の消費税課税対象となっています。日本在住のセラーが支払う落札手数料やストア利用料には、自動的に10%の消費税が上乗せされます。
カテゴリー別の落札手数料
先ほど紹介したように、eBayの落札手数料は商品カテゴリーによって微妙に異なります。大半のカテゴリーは先述のとおり約13%前後ですが、中には手数料率が高めのものや高額商品の場合に手数料が優遇されるものもあります。代表的なカテゴリーの例を紹介します。
カテゴリー | 落札手数料率 (売上総額に対する割合) |
カメラ・写真 | 約13%前後(高額商品の一部は手数料率が低減※) |
衣類・ファッション | 約15%(※高額商品の超過分は手数料率が減少) |
トレーディングカード | 約13%前後(高額取引では一部2~3%程度に低下) |
一般的に電子機器やカメラなど高額になりやすい商品は手数料率が低めに抑えられており、衣類や本・メディアなどは手数料率高め(15%程度)に設定されています。
最新の手数料率はeBay公式の案内ページで確認できるため、出品するカテゴリーの料率を一度チェックしておくと安心です。
無料出品枠を活用して手数料を節約
手数料を抑えるにはまず、無料出品枠を活用しましょう。前述の通り、通常アカウントでは毎月250件までは出品手数料がかかりません。この無料枠をフルに使うことで、余計な出品手数料の支払いを避けられます。
以下では、無料出品枠の活用のポイントを紹介します。
出品予定数を把握する
あらかじめその月に出品する商品の数を計画し、250件以内に収めるよう調整しましょう。出品したい商品が多い場合は、翌月に回せるものは回すといった工夫も必要です。
自動再出品に注意する
eBayでは出品形式によっては一定期間経過後に自動で再出品される設定(Good 'Til Cancelled=期限切れまで自動再出品)があります。売れなかった商品が翌月に持ち越されて出品枠を消費し続けていないか確認しましょう。売れ残った商品を放置していると、いつの間にか無料枠を消費してしまっている場合があります。
同じ商品はまとめて出品する
同じ商品を複数在庫持っている場合は、1つの出品ページで数量をまとめて出品することで出品枠の節約になります(※オークション形式ではなく固定価格形式で「数量」を設定)。無料枠を超過すると1件ごとに0.35ドルの費用が積み重なってしまうため、まずは無料の範囲内でやりくりしてみましょう。
海外決済手数料のボリュームディスカウント
海外決済手数料には取引ボリュームに応じた割引制度があります。直近の売上高に応じて翌月の料率が段階的にディスカウントされます。具体的には、前々月1ヶ月間の総売上が$3,000ドルを超えると、海外決済手数料は1.35%→1.20%に割引されます。たとえば1月の売上が$3,500だった場合、3月の料率に1.20%が適用される、というイメージです。
以降も売上が上がるほど0.95%、0.70%と下がっていき、$10万以上売り上げるトップセラーには0.40%まで低減されます。
・月間売上 $3,000以上→1.20%
・月間売上 $10,000以上→0.95%
・月間売上 $50,000以上→0.70%
・月間売上 $100,000以上→ 0.40%
ストア登録で手数料を節約
eBayには「ストア登録」という有料プランがあります。ストア契約をすると専用のストアページ(自分のeBayショップ)を開設でき、いくつかのメリットが得られます。
たとえばストアでは、自分の出品商品を一覧で魅力的に陳列したり、ストア独自のデザインやブランディングが可能になります。さらに、各種手数料の割引や無料出品枠の拡大といった特典もあります。
ストア登録とは
eBayストアにはいくつかプランの種類があります。代表的なストアプランと主な特徴は以下の通りです。
スターター
月額$4.95~(年間契約時)。無料出品枠250件(固定価格形式)、超過出品手数料$0.30/件。落札手数料は通常と同じ13.25%~15%程度。
初心者向けのエントリープランです。
ベーシック
月額$21.95~。無料出品枠1,000件(固定価格形式)、超過出品手数料$0.25/件。落札手数料は主要カテゴリで12.35%~14.95%に割引。
ある程度出品数が多い方向けのプランです。
プレミアム
月額$59.95~。無料出品枠10,000件など大規模セラー向けプラン。さらに手数料率が優遇されます。
アンカー
月額$299.95~。無料出品枠25,000件、超過出品手数料$0.05/件。さらに手数料率が優遇されます。
エンタープライズ
月額$2,999.95~。無料出品枠100,000件、超過出品手数料$0.05/件。さらに手数料率が優遇されます。
※上記は2025年3月時点の主なプランと料金です。
ストア登録をすると、無料出品できる件数が大幅アップする点が魅力です。たとえばベーシックストアなら固定価格形式で毎月1,000件まで無料出品可能となります。また落札手数料も若干割引され、通常13.25%のところ**約12.35%**に下がります(カテゴリにより異なる)。出品数が多い方や、手数料を少しでも圧縮したい方にはストア登録がおすすめです。
初心者におすすめのストアプランは?
まだ始めたばかりだけどストア登録をした方がいいのか、悩む方もいるでしょう。出品数が毎月250件を超える見込みがある場合は、早めにストア契約をした方がトータルコストは下がる可能性が高いです。
例えばベーシックなら月約$22必要ですが、無料枠が1000件に増えるため、出品手数料の節約効果があります。
一方、出品数が少ないうちは無理にストア登録する必要はありません。スターターは月$5程度と安価ですが、無料枠は250件と通常と同じであるため、あくまで「ストアページを持ちたい」「ブランド構築したい」方向けです。
初心者の方には、まずは無料出品枠内で運用し、出品数や売上が伸びてきたタイミングでベーシックへの登録を検討するのが良いでしょう。ベーシック以上であれば落札手数料の率も下がるため、売上規模が大きくなると月額費を差し引いてもお得になりやすいです。
返金やキャンセルが発生した場合の手数料
取引後にキャンセルや返品・返金対応が発生した場合、手数料はどのように扱われるのでしょうか。ここでは基本的なルールと注意点をお伝えします。
返金やキャンセル時の基本的なルール
eBayで商品が売れると、落札手数料が課されます。しかし、取引のキャンセルや返金が発生した場合、この手数料がセラーに返還される場合があります。買い手都合のキャンセル・返品(例:「注文間違い」)で全額返金した場合は、eBayの成立手数料は全額戻ってきます。
一方、商品不備などセラー都合で返金した場合(商品未着・破損など)は、手数料の変動部分だけが返還され、固定分(約$0.30)は戻りません。
全額返金と部分返金での違い
全額返金の場合、取引額に対する成立手数料がそのまま全額返還されます。一方、部分返金の場合、返金した割合に応じて手数料も比例して返還されます。例えば買い手に総額の20%を返金した場合、セラーの手数料も20%分が返金されます。この比例返還はシステムで自動計算されるため安心です。
返金・キャンセルの手続き
eBay上で返金を行う手順は以下の通りです。取引後90日内が対象となります。
・Seller HubまたはMy eBayの「売れた商品」リストから該当取引を見つけます。
・オプションメニューから「返金を送信 (Send refund)」を選択します。
・返金の理由と金額を入力し、送信します。
これで返金処理が開始し、完了するとメール通知が届きます。 売れた商品のキャンセルをする場合は、取引後30日以内に該当の売れた商品の詳細ページから「売れた商品をキャンセルする」を選択するだけでキャンセル可能です。キャンセルが確定すると買い手には自動的に全額返金されます。セラーの手数料も上記ルールに従い返還されます。
手数料が返還されないケース
全ての手数料が戻るわけではありません。たとえば、前述したように固定手数料部分(約$0.30)は、部分返金やセラー責任のケースでは返還対象外になることがあります。
また、返金処理は必ずeBay上で行いましょう。外部で直接返金した場合、記録に残らず、手数料返還やセラー保護を受けられない可能性があります。
キャンセル・返品を最小限に抑えるための対策
そもそもキャンセルや返品が起きにくくする工夫も大切です。以下のポイントを意識し、キャンセルや返品が発生しないように気をつけましょう。
商品の説明を丁寧に
タイトルや説明文に嘘偽りなく、商品の状態や欠陥があれば正直に記載しましょう。購入後の「イメージと違った」を防ぎ、返品リクエストを減らせます。
写真をわかりやすく
実物の写真を十分な枚数載せ、傷や汚れも写しておきます。「期待と違った」という返品理由を減らせます。
梱包を厳重に
壊れ物はプチプチで包む、防水対策をするなど、輸送中の破損防止も重要です。届いたら壊れていた、では返品されても仕方ありません。
在庫管理を徹底
販売中の商品は在庫切れを起こさないようにしましょう。別のサイトでも併売している場合は在庫数の連動管理を行い、売り切れの商品を出品したままにしないよう注意が必要です。
万一キャンセルや返品が発生しても、適切に対処すれば手数料面で大きな損失は出ません。しかし頻発するとアカウント評価に影響しますので、トラブルを未然に防ぐ工夫で安心・安全な取引を心がけましょう。
初心者がeBayをはじめるなら「神戸オークション」にお任せ
ここまでeBayの手数料について説明してきました。「eBayは魅力的だけど、手数料の仕組みが難しそう……」と思われた方もいるかもしれません。確かに、日本のヤフオクやメルカリに比べるとeBayの手数料体系は複雑で、最初は戸惑う可能性があります。
自分での出品が不安な場合は、eBayの出品代行サービスを利用するのも一つの方法です。手間のかかる出品作業や海外取引の不安ごとを、まとめてプロにお任せできます。
出品代行サービスの1つである「神戸オークション」は、ヤフオクを中心とした出品代行サービスを提供していますが、eBayへの出品にも対応しています。落札率98%・代行実績10万件以上と、業界の中でも最高レベルの実績を保有。撮影から発送までを一括して代行し、初めての方でも安心して利用できるサポート体制が整っています。
神戸オークションの最大の特徴は、ヤフオクとメルカリに同時出品が可能なことです。出品代行を依頼すると、最初の1週間はヤフオクへ商品が出品されます。この1週間の間に商品が売れなかった場合、2週目からヤフオクとメルカリに同時出品される仕組みです。
ヤフオクとメルカリに同時出品されることで、単純に売れ行きが2倍になります。個人ではなかなか売れなかった商品が、神戸オークションを利用することで売れる確率があがります。
一方注意点としては、2025年3月現在、eBay出品はあくまでテスト段階でありすべての商品が必ずeBayに出品されるわけではない点があげられます。また、「この商品をeBayに出してほしい」という出品依頼は現在受け付けていません。
eBayへの出品対象となるのは以下の商品です。
・初回出品から1週間経過した商品
・ブランド バッグ、財布、時計
・フィギュア、プラモデル、ミニカー、鉄道模型、ドール、
・ゲーム機、ヴィンテージおもちゃ
・デジカメ、デジタル一眼、フィルムカメラ(カメラレンズは対象外)
eBayへの出品代行手数料は、「代行手数料+販売先手数料」です。具体的には下記の代行手数料に、eBayの販売先手数料17%を足した額になります。
■代行手数料
販売価格(税込み) | 代行手数料 |
300,000円~ | 10% |
100,000円~ | 22% |
20,000円~ | 37% |
3,000円~ | 48% |
1,500円~ | 1490円 |
※1499円以下の場合、一律10円返金となります。
eBayの販売手数料はYahoo!オークションより高いため、Yahoo!オークションで売れた場合の代行手数料より「10%」高くなりますが、手数料以上に高い価格で出品しているため、eBayで売れた場合、お客様の受取額も多くなる予定です。
※eBayの出品ページで表示されている販売価格(USドル)を、その時のレートで円換算された価格を税込み販売価格とさせていただきます。eBay手数料には、eBay手数料・為替手数料・為替リスクなどを考慮し設定いたしております。
※あくまでテスト出品のため、テスト終了後に上記内容が変更となる場合があります。(2025年3月現在)
詳しくはこちらをご参照ください。
まとめ
eBayの出品手数料について、初心者向けにポイントを解説してきました。eBayの手数料は最初は複雑に感じるかもしれません。しかし、商品カテゴリによって手数料率が若干異なる点や、毎月の無料出品枠内に出品数を抑えることなどのポイントを押さえられていれば、問題ありません。
もしeBay出品に不安がある初心者は、神戸オークションのような出品代行サービスを利用する方法もあります。手数料の仕組みを理解し、賢くコスト管理しながらeBay販売を楽しみましょう。
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